『朱夏』宮尾登美子
満州で日本人学校の教師として赴任する夫に付いて、
18歳で生後50日の娘を連れて渡り、
終戦後難民生活を経て帰国するまでの1年半の記録
敗戦からは食べ物はもちろん身だしなみはおろか着替えも無く、
人間以下犬畜生同然の毎日
なんとも壮絶な、胸が痛む内容ではあるが、
平和ボケともいわれる現代の生活が、
先行き不透明、不景気ではあっても、
冬暖かく、夏涼しく過ごせる設備があり、
買い物に出れば、美味しくて栄養豊富で、便利な食材や備品にあふれ、
毎日入浴でき、豊富に水が使えるこの生活のありがたさ
が、津々と身にしみる
それにしてもメモも日記も無い環境にあって、
よくもここまでに克明な記憶に驚く
若い世代の必読図書にしたらよい
『仁淀川』に続くようなので図書館に予約した
生後1年半ほとんど栄養の摂れなかった娘はどう成長するのだろう・・・
『櫂』『春燈』がこの前の時代で、
作者の自伝的シリーズ小説だそうです
2009年12月20日
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