2021年10月09日

『類』朝井まかて

『類』朝井まかて
厚い本に気が引けて返却期限過ぎる前にいったん返してからまた順番が回ってきてやっと読めた
作者のわかりやすく丁寧な文章でどんどん読めた
”父親が立派過ぎて才能をすべて持っていかれた”などといわれながらも、戦中戦後を乗り越え、
終戦で親の財を取り上げられ、画家を目指し小説を書き、書店を営み4子を育て上げ(最高の奥さんだったから)、再婚まで果たした人物はきっと今で言うイケメンさんだったのでしょう。
しかし小説を世に出そうと思えば身内の暴露になってしまうのは仕方のないことで、そこまでは考えが至らなかったのでしょう
戦前は持つ者と持たざる者がきっちりと分けられていた。
戦前は人力車で嫁入りしたという母方の祖父や長男(母の兄)は家のほとんどの財産を相続するので特に職はなくても食べていけたそうで、
やはり農地改革で住んでいた家屋敷以外は、
預金も新券に変更とかで、ごっそり持っていかれたそうです
しかし心正しく健康に気を使い長生きできれば、
そんなに財産はたくさんはいらないのかもしれない。

高級百貨店の紅茶やお菓子はないけど、たくさんの草花あふれる庭の中で、類と共に生きてきたような気持になりました。

紹介してくれたお気に入りブログの中の人に
大きな感謝申し上げます!!
posted by キャサリン♪ at 21:45| 大阪 ☁| Comment(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]