2025年02月19日

『月の立つ林で』青山美智子

『月の立つ林で』青山美智子

タケトリノオキナが月にまつわるエピソードを話す毎朝7時に更新するポッドキャスト
そのリスナーを中心に各話ごとにつながってゆく登場人物
「竹は地中で繋がっていて、竹林が一本の樹みたいなものなんです」
竹取のおじさん(公園の職員)が語る事実を小説で再現したということか
問題を抱えたいろんな人が登場してつながって癒されていく。
ミステリーのように最後から最初につながったことがわかる気持ちよさ。
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2025年02月06日

『幾世の鈴』高田郁

『幾世の鈴』高田郁

『あきない正傳金と銀』完結編
正直、ヒロインの幸より、
商売仲間?元義姉の菊枝と、妹の結が中心の物語。
最後に幸せな幸も登場しますが。
めでたし、めでたしというところです。

以前NHKで放送されていた作品も続編制作中だそうですが、
(小芝風花ちゃん、大河とどうやって両立?それかもう撮影済みか?)
楽しみですね。^^
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2025年02月01日

『白ゆき紅ばら』寺地はるな

ヤングケアラー、児童虐待のはなし
作者には申し訳ないけど、気分の悪くなる話なのでおすすめしたくない。
けど両親に愛されて育ち、生活費の心配なく、行きたいところに自由に行ける
(海外のバカ高い場所は除く)ことはなんて幸せなんだと思わされる。
はるなさんはこの本で何を言いたかったのだろう。
今もこんな環境で生きてる子供がいます、とかかな。
安住さんではないけど、生きるのをやめたいくらいなら逃げて。
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2025年01月31日

『雨夜の星たち』寺地はるな

通院や入院のお手伝い(送迎)と話し相手をする”しごと”
以前そういう仕事ができるかな、と考えたことがあるが、
セクハラモラハラには耐えられそうもないので私にはできないな
(運転免許も持っていないし。。。)
できないことをできませんと正直に言うことは誠実だと思うのに、
普通の人は空気を読んだり配慮できるのに、できないお前は何?
(普通の人って何?)
投げやりにならないで人の中で仕事をやり遂げて行くヒロイン
いつも頑張っていて素晴らしいとほめたい。

『雨夜の星たち』

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2024年11月14日

『パイナップルの彼方』山本文緒

またもや続きが気になって一気に(細切れで3日がかりですが・・・)読んだ
学校卒業して就職して、両親を説得して、憧れの一人暮らし
定時で終われる正社員の仕事があり、副業で収入もあり、好きな彼氏もいて、
健康で、すべて持ってるのに、一人気ままに自由にやりたいから
まだ結婚して子供産みたくない。
そして軽々しく備品の横領(みんなやってろうが立派な犯罪です)
そして妻のある人との軽い交際(早く家に帰したって!)
若い鶏あたま時代はありえるのかな
自由でうらやましいが、こうなってはいけませんみたいな見本

人のものを盗んではいけません
誰も見てなくても神様は見ているよ
そして大切な人には、思うだけじゃなく、素直に、ちゃんと言葉にして伝える努力を。

でもとてもリアルで読ませる話だ。
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2024年11月12日

『ケッヘル 下』中山可穂

うーん、こうなったか
というのが一番の感想
ある種ミステリー(推理小説?)なので、書けないけど
事件が悲惨すぎて個人的にはあまり気分の良い結末ではない。
伏線回収して解決はしてるんですけどね。
壮大な内容でよく書けてるとは思うが、
(本当に作家ってすごいな、誰にでもできる仕事ではない、と思わされる)
やはりハーピーエンドが好み。
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2024年11月11日

『川のほとりに立つ者は』 寺地はるな

もう別れた気になった彼氏のことも、その家族や友達(親友?)のことも知らず、
精神的に辛い(おもに人間関係)仕事をしながら巻き込まれていく中で、
発達障害(注意欠陥多動性障害、識字障害)を乗り越えようとする人と関わり、
視野が広がるヒロイン
寺地さんの作品はいつも人への愛にあふれている。
おもち君は成長されたのでしょうね^^
(デビュー前ブログのファンでした。。。)
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2024年11月05日

『ケッヘル』中山可穂

山本文緒さんが読んでおられたとエッセイにあり、借りてみたら上下2巻で厚さに驚き、読めるか自信がなかったが読み進めていくうちにどんどん引き込まれ、止まらない。それぞれがかなり濃い人生を描いている、つぎ下巻に行きます。楽しみ。
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2024年09月06日

『無人島のふたり』山本文緒

無人島のふたり

直木賞作家までなったのに、2021年春にステージ4のすい臓がんを宣告され
10月に亡くなられるまでに書かれたエッセイ
90歳まで生きられるくらい財産を残していたのに、
買い物へ行ってもブランドバッグも宝石もいらない
毎日おいしいものを少し食べ、愛する人の支えで自宅で最期を迎えられた。
58歳ってまだまだやりたいこともたくさんあったでしょう
年賀状で知った先輩も同じ年に亡くなられたのは似たようなことだったのか
命の期限は言われていないけど人生後半、いつ亡くなっても悔いのないように
毎日を生きていこう

はじめのころ”藤井風の武道館ライブのブルーレイを夫と見た
なんというカッコよさ!ライブ行きたかった”
とあった
作者の作品を図書館にあるだけ読んでいきたい
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2023年05月30日

『掃除婦のための手引書』 ルシア・ベルリン

掃除婦のための手引書

すべて実話らしいが脚色も多少あるのではないかな
なんと波乱万丈な人生だ
しかしアルコールには気をつけよう。(依存症恐ろしい)

ちなみに掃除のやり方などは一切書いてありませんでしたので。
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2022年11月01日

『李王家の縁談』林真理子

100人以上待って図書館で借りた
李王家の縁談 [ 林 真理子 ] - 楽天ブックス
李王家の縁談 [ 林 真理子 ] - 楽天ブックス
皇室に近い皇族の、娘を韓国の王子(李根(偏が木でなく土)王世子=イウンおうせいし)に嫁がせた鍋島家の娘の話。
(梨本宮伊都子妃の日記から・・・全部が事実ではないのかもしれない)
愛新覚羅溥儀かと思ったらこちらは満州の王だそうで、
大正から昭和初期にかけて、当時韓国の王子は13歳から日本に住み、
日本の文化を学び、日本人と変わらない生活だったそうで。
(韓国が日本の一部だった時代)
高貴な生まれというのも色々と大変なことが多いのだな
ということがよくわかりました。
戦争で韓国、満州を日本にして道路や学校を作り、
ロシアやアメリカイギリスなどから守ったつもりが、
かの国からは嫌われ、いろいろな辛い目にあわされる。
そしてアメリカに侵略され天皇家以外の皇族らはほとんどの財産を奪われて・・・。
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2022年09月22日

エブリシング・フロウズ

『エブリシング・フロウズ』津村記久子

主人公がウエストウイングの小学生だったヒロシやんかいさー!!
舞台は大阪のイケアの近所(ヒロシの中学校区)

中学時代のことなんてほとんど記憶に残っていないが、
ヒロシたちみたいに真剣に(あるいはいろんなことに巻き込まれて)
毎日生きてなんかいなかったので追体験した気分
それにしても津村さんの作品は、カラッとしてオチはあるものの、
どうしようも救いのない人が絡んできたり、不幸な人が登場する。
でも集団生活しているうちはそんな人に巻き込まれるのは必然なので、予行演習しておくのも良いか。
未成年のうちはいろいろ難しいかもわからないが、
安心できる人(祖父母、親戚など)に生活を任せて、我慢しないで逃げてと言いたい。
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2022年09月06日

『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

DSC_0405.JPG

(お吸い物の素と卵で作るレンジ(200ワット)で6分茶わん蒸し
卵にひびが入ったので作ってみました
白身が固まりで底に沈んでしまったが、簡単で美味しい
カロリーも大したことないので(塩分は多いとは思うが)
レシピ検索して作ってみてね

君は永遠にそいつらより若い』津村記久子
太宰治賞を受賞したデビュー作品
2009年 『ポトスライムの船』で受賞した芥川賞作家

佐久間由衣、奈緒で映画化
これはもうね、映画見てみてか、
読んでみてとしか言えない、言葉にできない
けどどんどん読んでしまいます

あと同じく津村さんの『ウエストウイング』
これは古いビルにある会社の取り壊しにまつわる人間模様というか、
いろんな人に起こる小さな事件というか、
疑似体験ができて時間を忘れます。

関西弁が、よりリアルな感じで私には読みやすい、津村さんスキーなんです。

読書のカテゴリーですが最近の私事

5月26日
娘がお泊りショートステイだったので初めて高野山に連れて行ってもらった帰り、
父(90歳)のケアマネから父の救急受診を聞き、
息が苦しい=コロナではないが肥大した心臓に水が溜まり、肺も半分とか3分の2とか機能していない状態
=うっ血性心不全→強心剤など薬がよく効いて6月9日に退院
退院後施設の移動も考えるが条件的に厳しいのでそのまま自立型ケアハウスに
→食欲はあり杖で食堂まで移動でき、何とか元気

6月29日
2020年に皮弁手術の上退院した母(87歳)に今年1月からまたじょくそう(床ずれ)が再発し、
膿が出だして最悪敗血症で亡くなるかもしれませんと言われたから怖いから、
2020年にかかりつけの病院の先生(形成外科)に診察させてやってとお願いして、
でも施設の病院がかかりつけ医なので個人からは予約できなくて、やっと予約とってもらって診せたら入院
いろいろあって9月1日朝、退院

お世話は施設の方や病院の先生や看護師さんがしてくださるので、子供ができることは何もないけど、
レンタルだとお金がかかるのでパジャマを新調したり、週1か2週に1日、洗濯しては届けました。

更新できない間にいろんな人が見に来てくれたみたいで、いつもは5桁くらいのランク(カテゴリー)が2000位とかになってるので、
どなたかひとことでいいからコメントください(;^_^A

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2022年07月17日

『海岸列車』宮本輝

seraさんが読んでいらしたので図書館で借りて読んだ

両親が離婚し母が再婚したため叔父に育てられた兄弟
会社を経営していた叔父もなくなり、あとを継ぐことになった妹と、
会社を捨ててヒモとして生きる兄がある事件を機に変わっていく
繰り返し出てくる『鎧』駅と、海外の描写、
関わってくる人物の中で国際問題まで切り込んだ、
読み応えある作品
上巻はなかなか進まなかったが、下巻はあっという間に読んでしまった
読後感さわやか。
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2022年03月29日

ムジカ2022年5月号

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(どこかのタワレコ💦)相変わらず向きを変えられません見にくくて申し訳ありません。。。
4月15日発売の音楽誌に表紙と特集があると聞きましてね
遅まきながら本屋に予約を思い立ち、
市内の本屋4店に電話しましたけど、
みな完売
発売前に予約いっぱいっていう
発売日当日入荷があれば買えるかも、なんて
もっと早く動くべきでした。。。
90日間の縛りで定期購読なら買えるみたいですが、そんなにいらん。。。
まーセカンドアルバム14万いくつか売り上げ1位ですからね
図書館にも取り扱いないらしいし、
もっと増刷してくれんかのぅ。。。

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2022年03月23日

『水を縫う』寺地はるな

『水を縫う』

刺繡大好きな男子高校生の家族にまつわる話
日本で普通にあるジェンダー問題がからみ、
知らないうちに涙がわいてくる
もう少し先が読んでみたい。
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2021年10月16日

『灯台からの響き』宮本輝

夫婦2人で営んでいた中華そば屋の店主が、急に妻に先立たれ、引きこもりになってしまった後、
数年前に妻宛に来たハガキから灯台巡りの旅を思い立ち、
ハガキにまつわる謎を解き明かしてゆき、
店の再開を果たしてゆく
(中華そばを作るのは、飲食店を営むのは、こんなに大変なのだと思い知る)

あらすじではこんな感じだが、宮本節でどんどん読み進んでしまう。
登場人物の多くが同年代というところと、
物語の核となる日御碕灯台には、
登ってはいないけど、近くまで行ったことがあるので親近感
(時間のある人は過去ログをご覧になるとあります)
灯台巡りでなくてもよいから旅に出たくなる本
ひとことで言うと、大したことは何も起こらないのに面白いのよ。

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2021年10月09日

『類』朝井まかて

『類』朝井まかて
厚い本に気が引けて返却期限過ぎる前にいったん返してからまた順番が回ってきてやっと読めた
作者のわかりやすく丁寧な文章でどんどん読めた
”父親が立派過ぎて才能をすべて持っていかれた”などといわれながらも、戦中戦後を乗り越え、
終戦で親の財を取り上げられ、画家を目指し小説を書き、書店を営み4子を育て上げ(最高の奥さんだったから)、再婚まで果たした人物はきっと今で言うイケメンさんだったのでしょう。
しかし小説を世に出そうと思えば身内の暴露になってしまうのは仕方のないことで、そこまでは考えが至らなかったのでしょう
戦前は持つ者と持たざる者がきっちりと分けられていた。
戦前は人力車で嫁入りしたという母方の祖父や長男(母の兄)は家のほとんどの財産を相続するので特に職はなくても食べていけたそうで、
やはり農地改革で住んでいた家屋敷以外は、
預金も新券に変更とかで、ごっそり持っていかれたそうです
しかし心正しく健康に気を使い長生きできれば、
そんなに財産はたくさんはいらないのかもしれない。

高級百貨店の紅茶やお菓子はないけど、たくさんの草花あふれる庭の中で、類と共に生きてきたような気持になりました。

紹介してくれたお気に入りブログの中の人に
大きな感謝申し上げます!!
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2021年08月03日

『そして、バトンは渡された』瀬尾まい子

図書館で予約がたくさんでやっと順番が回ってきた。
今年の秋、永野芽郁主演で映画化されるらしい。
不思議な導入部でどんな事情があってこうなったのかと思いながらどんどん読める。
最後では泣いた。
蛇足ですが早瀬君は藤井風さんのような人だと思い、余計ぐっと来た。
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2021年03月21日

『上流階級』高殿円

https://shosetsu-maru.com/rensai/jyoryu3/1
これ今3巻まで売り出しているんですが、
3巻の初めからしばらくはこのウエブで読めるので、
今のうちに読んどいたほうがいいかも。
私はここから読んで気に入って図書館で2巻まで借りて読みました。
百貨店の外商というお仕事小説で、読んでいて肩に力が入るというか、少し疲れるかもしれないんですが、
お金持ちの生活とか価値観が少しうかがい知れて面白いです。
以前竹内結子が2時間ドラマでヒロインをつとめたとか(つくづく残念なことですが)
見たかったなーまた再放送やらないかな。。。

作者が気に入って『トッカン』も2巻まで読んで3巻目も借りていてこれから読むところ。
国税局中央税務署の特別徴収官=トッカン
これもお仕事小説でヒロインは毎日大車輪で働いている
井上真央主演でドラマやってたそうですがこれも見そびれ。。。

はじめは『グランドシャトー』っていう小説が面白かったのですが、この作者のツイッターフォローするくらい好き。
posted by キャサリン♪ at 21:48| 大阪 ☔| Comment(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする