2021年03月03日

『御社のチャラ男』絲山秋子

図書館でやっと順番が来て読むことができた。
なのにはじめはなんかダルくて読む気がしなかったけど、最後まで読んで良かった。
こんなこと言うとひんしゅくを買うかもしれないがスカッとした。
今後のクレーマーへの対応はこれでいけばよい。
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2021年01月22日

『漁港の肉子ちゃん』西加奈子(ネタバレあり)

明石家さんまが気に入って今夏公開のアニメ映画になるとのことで、図書館で借りて読んだ。
はじめは小5の女の子の愚痴?日常のおしゃべりで、
だれか暇で優しい人が聞いたげて〜と思いながら読んだが(”サラバ”もこれが長くて挫折した)
最後のネタばらしでグサッときた。
”殺すくらいなら逃げてよい”
”大人になっても生き続けていくためになら(死なないために)
周りの人に迷惑をかけても、恥をかいても生きて行け”
ということを言いたいのではなかろうかと。
あとは大阪弁の笑って読めるお話です。
だけど知的障害の人が(軽くても)たった一人で生後数か月からの子育てができるかは疑問なので、ファンタジーとして読むのが正しいでしょう。
(成人した重い知的障害の親です…障害のある人の子育てを否定するわけではありません)
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『健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)』朽木誠一郎

健康問題に関心がある、医療従事者ではない一般の人が、ネット検索するときに嘘の情報が前に出てくると(その情報を鵜呑みにして病院の標準治療を拒否して)最悪命にかかわるので、ネットから信頼できない(エビデンスのない)情報を排除しようと活動している、医学部卒業されている人の書いた本
ネットを見ながら出てくる広告は個人ごとに違うので、違和感があれば通報してほしいとのこと。そしたらこの方が調べて対策してくれるそうです。
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2019年01月28日

ビオレタ

『ビオレタ』寺地はるな
ポプラ社小説新人賞第4回受賞作品

なんでもない日常(というより突然襲う不運のあとさき)のように見せて、
人生の小さな、でも確かな、生きる上での芯みたいなものを描いていると思った
いろいろうまくいかない人生の中で、人と比べたら自慢できないかもしれないけど、自分の中で確かなものをつかんだヒロイン
ブログが面白いので時々読んでいた、作者はとても心の温かい人だと思う。
ちょっと泣けた
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2018年10月17日

『みかづき』森絵都

『みかづき』森絵都

長いけど読みだすと止まらない、わかりやすくて面白い。
”人のためになる仕事”のなんと尊く険しいことか。
家族ものと恋愛ものの要素もあり、涙なくしては読めない。子育てと教育問題に悩めるすべての人に薦めたい
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2016年11月15日

シリコンバレー式自分を変える最強の食事

草を食べて育った牛からとれるバターと、MCTオイル、カビのない良質の豆からできたコーヒーをよく攪拌して朝飲み、
(良質の脂肪を摂ることで脳に直接栄養が行き渡り、
頭は冴えわたり、仕事ははかどり、空腹を感じない)
14時頃に昼食と18時頃に夕食を摂り、
夕食から朝食の食事までの時間を16時間空ける
週一度程度のファスティング(バター珈琲は飲んでよい)
により腸が掃除され若返る
昼食は無制限の野菜と良質のタンパク質
夕食は無制限の野菜とタンパク質と少量の炭水化物と果物が食べたければ少量、
(果物は果糖なので悪)
運動は週一度の筋トレーニングで良い


文中に何度も完全無欠ダイエットの文字が現れます
これでIT社長の著者は50キロ痩せて健康になった
という事ですが、これ一庶民には実行不可能
大体バターさえ店頭にない場合がしばしばなのに
セレブか小金持ちの独身の一人暮らしならできるかも。(ネットなどのお取り寄せ)
良質の油はココナツオイルでもいいそうなので、庶民はインスタントコーヒーで飲んでいます
(以前は脂が浮いて気持ち悪かったけど慣れたらおいしい)
それから著者によると亜麻仁油も良くない油になっている・・・
かのバレリーナはサラダにかけて毎日食しているとあったけれど・・・
朝食抜きの断食ダイエットなので2〜3週間などの期間限定で行うのがよいそうで
長期間続けると筋肉が減ったり良くないことが起こるそう

欧米人と農耕人種だった私らとは違うと思うし、
必要な栄養は取りつつ、いいとこだけ取り入れたいと思います
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2015年02月26日

『その股関節痛、切らずに治せます!』矢野英雄

図書館で順番が来て借りた
もっと早く見たかったー
実家の母が変形性股関節症の診断で
股関節の痛みで腰が曲がり、ほとんど歩けない
(自宅ではハイハイで移動^_^;
自転車では30分くらいの場所でも出かけるらしいが^_^;)
かかりつけの医者では根治は手術しかないと言われ、
ワタシが行っていた、筋肉に効く整骨院も紹介して行ってみたけど、
茨木の整形外科を紹介され、その先生からも手術をすすめられ
最少侵襲術(MIS)という傷口が小さく筋肉を切らないので入院期間が短い
という手術も名医が市内に居るのでやってもらうことも可能だが、
最悪術後具合悪くても、レーシックと同じで、元に戻すことができないやん!
この本によると
傷みを取り症状に合わせたリハビリ(温泉プール歩行、ノルディックウオーキング)で、
80歳を超えても軟骨が再生する症例が多いことがわかった
そうで。
母に確認してから病院に電話で問い合わせたところ、
かかりつけの先生に状況を書いてもらって送り、
入院会議にかけていただいて可なら、早くて5月からでも入院できるそうで。
最後のわらにすがる思いで母を引率してまいります・・・山梨県石和温泉
(国民保健の関係で8月以降)
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2014年12月28日

『1Q84』文庫版1〜6巻 村上春樹

青豆と天吾の20年愛
と理解して読んだのだが、知識がないせいか、
さまざまに張り巡らされた伏線が未解決のまま
(さきがけが世間に知られてはならない掟とは?
最後にリトルピープルが牛のところで作ったさなぎは誰のか?
青豆が何故20年会ったこともない人間の子供を妊娠したのか?など)
エホバの証人とかヤマギシズムとか、
オウムなどを連想させる背景は
教義を理解する前の子供を巻き込むことは虐待であると訴えたかったのか
日本の法律や常識が通じない世界の恐ろしさを表したかったのか

しかし続きが気になって夢中でどんどん読んでしまうし、ハッピーエンドで終わったので読後は穏やかだ

今のところ日本は月が一つだけだし平和だ
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2014年09月17日

『三匹のおっさん』有川浩

読みやすくて恋バナもあり、
一章で問題解決し、スッキリ気分であっという間に読み終わる
ドラマ化もされたのだが見逃した
続きも見たいしドラマも見たいなー
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2014年07月17日

『城崎殺人事件』内田康夫

東京からは遠いのであまり有名ではないらしいが、関西では有名な温泉地
近くの日和山や出石と共にその地の謎と事件を絡めて描かれ、
実際旅した気分に浸れる
浅見光彦シリーズでドラマ化もしたらしい、
見たかったー

天日槍、土蜘蛛族、タジマノモリ
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2014年07月16日

『日本の神祭りの源流 出雲大社』千家和比古、松本岩雄

”平成の大遷宮”を機会に、専門家たちによる寄稿編纂というのか
いろいろな方面から書かれた本
その大和の飛鳥から見て東方に昇る太陽、海上から昇る清新な太陽を拝することができる地、伊勢に自らの皇祖神、
天照大神の祭地を荘厳した天武天皇と持統天皇の王権が、その対比軸として強く意識し、
記紀の神統譜の中に特別な位置を占めるかたちで設定したのが、
西方の海上に美しく赤く輝きながら太陽が沈み行く出雲の神々の世界であった

第5章 大和王権にとっての出雲 新谷尚紀 より


伊勢神宮と出雲大社がなぜそこにあらねばならなかったのかがわかった
大和王朝はもともとここにあったわけではなく、
いろんな国から来た人や、国内でもいろんな文化の違う民族が混在しており、
いろいろあって今に至るというわけで、
これを知っていくとずいぶん人生面白いと思う
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2014年04月14日

『いのち運んだナゾの地下鉄』野田道子作

こないだ終わったNHK朝ドラ『ごちそうさん』で、
大阪大空襲の時にヒロインが避難したのが地下鉄、
というエピソードについて書かれていると、
ゆかりんさんが紹介されていたので図書館で借りて読んだ。
新聞ほか史実に記録は残っていないのだが、(緊急事態でもあり、上司の許可が得られなかったから?)
地下鉄職員と送電する電気会社職員がたまたま知り合いで、たくさんの命を救うことが叶ったという話
その後その人たちは責任を取らされたのか・・・?
子供向けなのですぐ読める。
ドラマを見ても、このような本を読んでも泣きそうになる
いろいろ問題はあるが、この時代に生まれた幸せに毎日感謝して生きてゆこう
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2014年03月06日

『弥勒』篠田節子

『女たちのジハード』
『ゴサインタン』が面白かったので、
長いけど全部読んだ

新聞社に勤める、展覧会などを主催する仕事をする主人公が、中国・インド・ネパールの奥地(フィクションの国らしい)秘境の秘仏の行方が気になり、
正式なルートでは入れない国へ自ら乗り込み(出張のついでに?)
拘束され、大変な目に合う
食べ物はおろか、まともな住まいもなく毎日重労働に駆り出され、監視され、病に倒れ、まわりはどんどん亡くなっていくし、主人公も何度も死にかけるが、(死んだら物語終わるし。)
とにかく考えうる以上に過酷な人生へと進んでゆく。
理想の社会や信仰のあり方などいろんな問題提起があり、
とても重い小説・・・これが全部創作ってすごい。
宮尾登美子が満州から引き揚げてきた苦労話
『仁淀川』で見たような生活

興味本位でどこにでも行くと大変な目に遭います
いろいろ問題はあるにせよ日本がどれほど幸せで恵まれているか実感できる
毎日周りに感謝を忘れずに生きていこうと思う。

重いけどやっぱり読むのをやめられない
この人の話を読んでいると小説家など誰にでもなれるわけではないと思い知らされる。
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2014年03月04日

『ゴサインタン』篠田節子

豪農の跡取り息子40歳が見合いするも話がまとまらず、アジア人の若い女を妻にしようと実行するところから始まる、
よくあるアジア人嫁の話かと思ったら、
嫁はネパールのさらに北のはずれ
(ゴサインタンという山の麓の村)から来た、言葉も通じない、食べ物や風習も全く違う、工場で働くとだまされて連れてこられた女性だった
そして農家の姑と夫にいじめられて心折れて逃げ帰るかと思ったら、
神がかりになり、教祖になり、夫から財産のすべてを奪い、(奪うというか、捨てるしか救われる道はないと説く)
怪しい新興宗教と思われる比喩も登場し、
宗教の行きつく先、人生の救いとか幸福とか、人間の生きていく上での価値観を突き付けてくる、
徹底的に救われない話
でも先が気になって、やめられなくてどんどん読んでしまう。
最後は主人公にとってはハッピーエンドなのか?
農家の嫁問題・宗教ほかいろんな問題を提起しており、
長いけど夢中になって読める
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2013年12月25日

『よろこびの歌』宮下奈都

さまざまな心の葛藤を持つ、
私立女子高校に通う少女たちの物語
タイトル通り、合唱するんやけど、
それぞれに感動の涙がある、
心洗われる内容
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2013年12月12日

『無影灯』渡辺淳一

数年前に放送された、スマップ中居君主演のドラマ『白い影』
の原作
渡辺淳一さんだったのね
医療系の恋愛ものと言えるだろうか、
死んで行く人たちの話ばかりで何とも暗い話だが、
若い時とは違い、恋愛出産よりも、死に方を考えさせられる内容
謎の主人公のミステリーの要素もあり、ぐんぐん引き込まれて読んでしまう。
再放送のテレビドラマまだ2話見てないのだけど、
最後まで読んでしまって結末もわかってしまった・・・
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2013年10月05日

「6つの食材」で免疫力強化+ナチュラルダイエット『体に効く、自然派おかずとごはん』中島まき

「6つの食材で」免疫力強化+
ナチュラルダイエット
6つの食材とは
1.酵素(生)食品
2.酵素(発酵)食品
3.野菜
4.海藻
5.穀類
6.たんぱく質・・・成長期でない成人は動物性たんぱく質は無理に取る必要はない

だそうです
これで心身ともに元気で長生きできるのかな?
数か月単位ならなんとか耐えられても、
玄米にお麩とか豆腐だけで人生終わるのは辛い・・・
しかも肉食べたい家族持ちは難しいな
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2013年09月08日

『舟を編む』三浦しをん

図書館で借りて読んだ
(大人気本につき、一年くらいは待ったかしら・・・)
春には映画にもなったそうだけど、
もちろん見にも行けず。
おもしろい言い回しが随所に散りばめられ、
辞書を作る仕事がこんなに大変とは思いもよらず、
激務に、出会いに、恋と飽きさせない話題

想いは言葉にしないと伝わらない
言葉を正しく使う事の大切さ
言葉のプロから心のこもった恋文をもらえたらそりゃうれしかろう
(でも難解で理解困難だが)
出てくる人達はある種のプロまたは天才だが、
それゆえ不器用で、でも真摯で心がこもっている
同居する家族は暮らしにくいだろうし、世間からは変人と言われるだろうが、
魅力的な人たちだ

最後は涙なしには読み終われない。暖かい気持ちになり、心洗われる作品
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2013年09月02日

『抱擁、あるいはライスには塩を』

作者の自伝的小説、
と、どこかで紹介(新聞とか)されていたので借りたと記憶
(しかしウイキペディアさんにはそんなこと何も書いてないし)
戦前からの貿易商に成功し、都心の広大な屋敷に住む家族の3代記
細切れで時代もバラバラで、
3世帯同居に叔父叔母と、父の違う長女と母の違う末弟の4人兄弟少々・・・混乱するけど、
読んでいくうちにどんどん引き込まれ、
最後には家族の一員か親友のような気持になった
この小説には普通の人がいない
(義務教育に行かなかったり、婚約者か配偶者がいるのに妊娠するまで恋愛したり)
そして人もうらやむお手伝いさん付きの大邸宅に住んでいるのに、
みなあまり幸せそうでない
普通ではない家庭で生活しているものにはそれが心地よいのかも。
posted by キャサリン♪ at 17:53| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月06日

『持ち重りする薔薇の花』丸谷才一

新聞で紹介されていたので図書館で借りた

クヮルテットの4人組のドロドロ
”薔薇の花束を4人で持つには持ち重りする”
というのでこの題名
まわりくどい横道逸れ話が多く、
さらっと読んだだけではわかりにくい
けど人生の機微の勉強にはなります
posted by キャサリン♪ at 18:02| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする